ITブートキャンプに参加している木下さん(仮名、35歳)は、唯一海外から参加しています。
 
 
 木下さんは、20代後半に単身海を渡り、以降タイのバンコクで生活しています。もともと美大を卒業し、名古屋の建築事務所で働いていましたが、朝8時に出社し深夜に帰宅する、無理を重ねる生活に疑問を抱くようになりました。結局、体調不良をきっかけに仕事を辞めました。そんな折、旅行で訪れたバンコクは大変刺激にあふれていました。「日本での生き方とは違う別の生き方もあるんだよ」、そう言われた気がしたそうです。将来に希望を見出せなかった日本ではなく、人も経済も躍動するこの国にチャンスを求めました。
 
 

バンコクの中心街、ここで木下さんは働いています。

バンコクの中心街、ここで木下さんは働いています。


 
 
 自分の居場所は自分でつくる。初めは語学学校で現地の言葉を学び、その後、旅行会社などの現地企業で働きました。しかし、アートに対する思いは捨てきれず、講師としてアートを教える道を選びました。日本人だけでなく、多国籍の生徒にも恵まれ、アートを通じて、年齢、国籍を問わず、いろいろな人たちと出会える喜びに気づきました。「アートの良さを伝えたい」、一度アートから離れて気づいた木下さん心の声でした。
 
 
 しかし、タイの政情不安や円安の影響もあり仕事はなかなか安定しませんでした。やりたいことと現実の間で葛藤が始まりました。「アートの世界でやってきた自分にはそれ以外に実践力でアピールするものがない」と負い目を感じる一方、「もう政治や会社、年齢にさえ振り回されたくない、揺るがない自分を創りたい」という思いが募っていました。
 
 
タイから参加した木下さん(仮名)

タイから参加した木下さん(仮名)


 
 
 自分の感性を活かした仕事が「自分の仕事」、木下さんのこだわりです。今の仕事を続けるためにも、自分を知ってもらい、仕事の幅を広げたい、そんな思いからブートキャンプへの参加を決めました。期間中、HTML(エイチ・ティ・エム・エル)やBootstrap(ブートストラップ)など初めてのことばかりで苦戦していますが、徐々に慣れ、今では、ECサイトの制作に挑戦しています。
 
 
 木下さんは、参加の意義をこう語ります。「Web制作のスキルを身につければ、それを使って、自分を宣伝できます。私が作ったホームページを通じて、 Web制作の仕事を請け負ったり、そこからアートの仕事も広げられます。Webの仕事は、日本だけでなく世界中どこでもできるので、経験を積めば、仕事の幅は格段に広げられます。」自分の未来は自分で創る、木下さんの前向きなビジョンです。
 
 
 木下さんのように自分のビジネスの可能性を広げたい人にこそ、IBCのカリキュラムは有効です。カリキュラムを通じて、フロントエンドの基本的なスキルは、1ヶ月である程度網羅できます。しかも、1ヶ月で到達するレベルからクライアントが求めるレベルまでバックエンドのスキルほど距離があるわけではありません。努力を継続すれば認められる一定の領域には達することができ、ビジネスの強力な武器になりえるのです。