学習してきたこと
こんばんは!サポートメンバー後藤です!
僕は新宿の家電量販店で6年働いてました。
僕は教えるのが下手くそな人間です。
少なくとも、家電量販店で働いていた時はそうでした。
なぜそう思うのかと言いますと、僕が仕事を教えようとした新人さんを、4人、3ヶ月でやめさせてしまった経験があるのです。
当時、僕はインターネット回線契約の販売員、担当店舗のスタッフリーダーでした。
「パソコンと契約を一緒にすると、いくらいくら値引きますよ!」という、アレですね。
初めてリーダーという役割をさせてもらうことへの緊張と、店舗の数字を立て直すというミッションを帯び、
やる気満々の時期でした。
人がすぐやめてしまう量販店仕事、ということもあり、新人さんが配属される連絡には大喜びしました。
「僕の4年間のスキルを叩き込んでやる!!」と意気込んでいました。
いざ新人さんが配属になり、(初めは1名、後に3名)僕は接客の基本から、店舗ルール、言葉の選び方、女性客へのアプローチの仕方(量販店は一人で来る女性は狙われます笑)
などなど、決して妥協せず、「自分の分身を作るつもりで」丁寧に説明しました。
そして、教えすぎてパンクしないよう、時には夕飯をごちそうしてみたり、ことあるごとに気を使いました。
「何かあれば頼ってくれ!」「問題はもってきて!」と頼れるところを見せて、安心させようとしました。
結果、全員3ヶ月後には全員辞めていました。
ものすごいショックでした。
自分では結構話すのも上手く、(PC販売台数で某会社に表彰されたこともあったので)そこそこノウハウがあり、教えるのにも自信がありました。
紆余曲折はあったものの、厳しくならないよう気を遣って、失敗はフォローもしました。
しかし、新人さん4人には全く届きませんでした。
僕の自信もボッキリ折れました。
それから、「教えること」に関して大きな誤解をしていることに気づきました。
僕がしたことは、ただの「説明」だったのです。
いくら気持ちを込めて、いい話なんかも絡めて、これが必要なんだ!と言ってはみても、本質は
「僕と同じようにしなさい」と言っていただけだったのですね。
彼ら新人さんにとっては、感動はおろか、ろくすっぽ面白くもない話を延々と聞かされていただけだったわけです。
彼らは、量販店での販売のお仕事に、興味を持つことはできなかったんです。
「稼ぎ口ではあるけど、この場所にいる価値はない。」という判断をしたんですね。
僕が「教えた」ことによって、彼らはついてこなくなったんです。
僕が行ったやりかたは、「広い意味で個人の押し付け」です。
そして一番良いやり方は、おもしろがった時点で放っておくことです。
人は「おもしろい!」と思った時点で、勝手にがんばる生き物です。
もっと極端に言うと、みんな「おもしろい」と感じるものにしか、本当は興味ないんです。
よっぽど凄い人でなければ、1会社の人間の考え方に興味はわかないでしょう。
そういうことだったのです。
人は一人で勝手に学んでいく
僕がITブートキャンプを「おもしろい!」と思ったのは、
基本的に、放っておくシステムだったからです。
教えられたら、人はそれしか学ばなくなります。自分で学ぼうとしなくなってしまいます。
それでも、「教えてくれないと前に進めないじゃないか!」という人、いらっしゃいます。
考えは人それぞれ、それもいいと思います。
でも、キャンプを離れた時点で聞ける人、いなくなっちゃうんです。
聞くだけなら質問サイトでいいでしょう。
(最近は質問サイトですら、自分で調べさせる発言があったりしますが)
自分の学習する能力が一番高くなる瞬間は、興味を持った瞬間なんです。
もちろん時間を切っていますので、時間だけがたくさんかかってしまうようなら、聞いて良いようになってますよ。
大切なのは、日常から離れた場所で放って置かれること。
そして、「自律して学ぶこと」
それよりも効率的な勉強方法はないんです。
うまく表現できませんでしたが、
このシステムはそのことを全力で言いたいんだ、と思っています。