UXデザイン

UXデザインにおける5段階モデルとは?

2022年2月8日

株式会社Cajonの西村です。
今回はUXデザインにおける基本的な考えである、UXデザインの5段階モデルについてご紹介したいと思います。

「プロダクトを開発する上でUXが非常に重要な役割なのは分かるけど、何をすればよいか分からない」という方は多いのではないでしょうか?

僕自身、UXデザインという言葉は聞いたことはあっても実際の業務でどのように取り入れるものなのかは全くわかりませんでした。

そこで今回は、備忘録も兼ねてUXをデザインする指針となる「UXの5段階モデル」と「各段階での具体的な進め方」について解説します。

 

UXの5段階モデルとは

画像1

UXの概念について理解するには、そもそも「UXとは何か」を知る必要があります。
UX(=User Experience)とは、「ユーザーがプロダクトを利用した際に得られる体験と感情全て」のことです。
例えばチャットアプリで友人にメッセージを送る、嬉しさをスタンプで表現する、返事が来なくてイライラする、これら全てがUXに含まれます。

そして、UXの5段階モデルとは、Jesse James Garrett 氏が考案した概念であり、著書「Elements of User Experience」において具体的に解説されています。
この概念の中ではユーザー体験を構成する要素は5つあり、5つの要素が段階的に繋がっています。

この5段階モデルは、デザインをするということは決して「ユーザーの目に触れる表層部分を作るだけではない」ということを伝えています。図を見ると分かるように、5段階モデルの概念では各段階が積み重なっています。
下の段階は上の段階を支えるための「土台」となっています。
このように、ある段階におけるデザインを行う際に、その前段階のデザインを行っておくことで、より精度の高いデザインを行うことが可能になるのです。

 

UXの5段階モデルの各段階について

画像2

 

戦略段階

戦略段階では「誰のどんな課題を解決するプロダクトなのか」「なぜこのプロダクトが必要なのか」を設計します。この段階で設計した戦略は、プロダクトの全ての原点となり、土台になります。

戦略段階でのアウトプット

企業戦略の中で事業の位置付けを理解し、企業戦略と事業戦略の関連を理解する
・エグゼクティブインタビュー

ユーザーの抱えている課題を理解する
・ユーザーインタビュー

ビジネス的な観点でのリサーチ・分析する
・リーンキャンバス
・ビジネスモデルキャンバス
・KPIツリー

競合との価値の差別化をどのように行うかを考える
・バリュープロポジションマップ

 

要件段階

要件段階では、プロダクトで「何をもってユーザーに価値を提供するのか」を考えるのが要件段階です。
戦略を実現するために、ユーザーが体験するストーリー、プロダクトに必要な機能や要件などを設計します。この段階で設計したストーリーや機能は、後の段階にでのコンテンツとなります。

要件段階でのアウトプット

プロダクトビジョン、ペルソナモデル、コンセプト、ビジネスモデルなどを用いて体験のアイデア創出
・ストーリーボード
・バリュープロポジションキャンバス

全体の一連の体験を定義する
・サービスブループリント
・カスタマージャーニーマップ

 

構造段階

構造段階では、「どのように価値を提供していくか」を3つの段階に分けて進めていきます。
構造段階では、要件段階で定めたコンテンツ・機能を整理し、ユーザーに分かりやすく届けるためのインターフェースの全体構造を設計します。
プロダクトのどこに、どのようなコンテンツ・機能を配し、それらがどのように関連付けられるのかといったUIの全体構造を作ります。この段階で設計した情報の構造がUIのデータ構造になります。

構造段階でのアウトプット

プロダクトの中で扱っている「クラス(=オブジェクト)」同士の関連性を表す図を用いる
・UIクラス図
・UIモデリング図

 

骨格段階

骨格段階では、ユーザーとの接点となるインターフェースにおける設計を行います。ナビゲーションデザインや画面のレイアウトを作り、UIの骨組みを組み立てていきます。

骨格段階でのアウトプット

・デザイン原則、設計思想
・デザインパターン
・トレンドデザイン調査
・プロトタイピング(ワイヤーフレーム)
・ユーザビリティテスト

 

表層段階

表層段階ではUIグラフィックの設計、インターフェースとしてスムーズな情報の伝達や、気持ちよさを感じさせるモーションの設計などユーザーに与える印象を考慮しながらインターフェースの設計をします。

表層段階でのアウトプット

・カラー選定
・タイポグラフィー、フォント
・ロゴデザイン
・VIデザイン
・コントラスト、均一性の実現
・視線誘導

 

最後に

今回はサービス開発にUXの5段階モデルを用いた際の、各段階の説明と具体的なデザイン手法についてご紹介しました。
UXの5段階モデルは提唱されてから20年が経っていますが、今でもなおUXデザインの指針となる考え方です。
プロジェクトに関わるメンバー全員がUXの5段階モデルを共通認識として持つことが非常に重要です。この共通認識を持ってサービス開発に取り組むことで、成功の確率を上げるのではないでしょうか?

Cajonでは自社の事業開発において、このような視点を持ってより良い体験やサービスを作っています。
また、自社の事業を一緒により良いものにしていく仲間を大募集しています。
少し変わった個が集まった楽しいチームですので、ぜひお気軽に声をかけてください😊

詳しくはこちらへ:カホン採用サイト

Page Top