
今年も残す所あと1ヶ月、そろそろインフルエンザが流行り始める時期ですね。
みなさん、予防接種はきちんとしていますか?
今年はワクチンの供給が遅れている、製造失敗か?などという声も聞こえてきますが、実際はどうなのでしょうか?
また、妊婦にもインフルエンザの予防接種が必要な理由についてもご紹介します。
インフルエンザの予防接種が必要な人とは?
引用:国立感染症研究所HPより(インフルエンザの年別・週別発生状況)
インフルエンザの型は毎年変わります。
基本的には全員予防接種を受けた方がいいのですが、特に重症化しやすいのは乳幼児や高齢者、そして妊婦です。
これらの方は特に積極的に接種した方がいいでしょう。
今年は赤丸のついた線です。
2017年第41週(10月9〜15日)から第45週(11月6〜12日)のインフルエンザ定点当たり報告数は、いずれも過去5年間の同時期の平均よりも、高い値で推移しています。
過去5週間(第41〜45週)の定点当たり報告数は、0.17〜0.52の範囲で推移しており、第45週は0.52で定点当たり報告数は4週連続で増加しています。
今年はワクチン不足?
最近小児科へ行く機会がありましたが、やはり重症化しやすい乳幼児以外はまだワクチンを供給できないので待ってくださいとのこと。
巷ではワクチン製造失敗か?などと噂されているようですが、製薬会社のワクチン準備開始が遅れたためとのことでした。
12月に入れば安定して供給できるということです。
ワクチンを接種してから効果が現れるまでは2週間程度。
例年流行するのはすっかり寒く、乾燥してくる12月以降ですよね。
今年も昨年に迫る勢いで患者が増加してきていますので、早めに流行し始めた地域の方もいるかとは思いますが、ピークはこれからですので、供給が安定してきてからでも遅くはないでしょう。
妊婦だって予防接種は絶対必要!
妊婦は感染症に弱い体になっています。
インフルエンザ流行中に心肺機能が悪化して入院するリスクは、産後の女性と比較して、妊娠14〜20週で1.4倍、27〜31週で2.6倍、37〜42週ではなんと4.7倍だそうです。
どうしてこんなに感染症に弱くなっているのでしょうか?
それは、お腹の中に赤ちゃんがいることによって、免疫の量を調節しているから。
お腹の中の赤ちゃんは、実はママの体にとっては異物。
自分の子なのに?と思う方もいると思いますが、体は赤ちゃんを異物とみなさないように、免疫の量を調節しているんだそうです。
その結果、通常時よりも免疫が少なく、感染症にかかりやすくなっています。
インフルエンザの予防接種をしても大丈夫なのは、日本に出回っているワクチンは不活化ワクチンだから。
ママの免疫は生まれてくる赤ちゃんにも引き継がれ、生後しばらくはママからもらった免疫で赤ちゃんは自分の体をウイルスから守ります。
インフルエンザのワクチンの効果も、引き継がれることになります。
なので、妊婦は積極的にインフルエンザの予防接種を受けた方がいい、ということになります。
インフルエンザ感染防止には?
毎日の生活の中でも予防する習慣をつけることは重要ですよね。
小学生の子供がいる我が家でもそうですが、インフルエンザ流行の時期だけではなく、1年中風邪や感染症予防に気をつけて、以下のことを心がけることが重要です。
外から帰ったら手洗い・うがいを
ウイルスは手を媒介して感染することが一番多いそうです。
そしてウイルスが侵入するのは呼吸器官から。
学校や職場は集団生活の場。
帰ったらしっかり手洗い・うがいをして予防に努めましょう。
子供と一緒に手洗いすると、楽しくしっかり洗えそうですよね。
マスクをしよう
特にこの時期、人混みではマスク着用がいいですよね。
周りのくしゃみからの感染を防げます。
自分がくしゃみをした時にも、エチケットとしてはベストではないでしょうか。
加湿をしよう
インフルエンザウイルスは冷たく乾燥した場所を好むようです。
室内は50~60%ほどに加湿して、乾燥を防ぎましょう。
お肌の乾燥を防ぐことにも繋がりますので、女性にはうれしいですよね。
免疫力低下を防ごう
疲れていると、どうしても免疫力は低下してきます。
バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけるようにしましょう。
まとめ
12月に入ると年末に向けて、どんどん忙しくなってきます。
そんな時期だからこそ、いつも以上に自分や家族の健康を見直し、感染症予防に努めましょう。
大事なのは、いつもの生活習慣をいつもより少し気をつけること。
手洗い、うがい、規則正しい生活。
ほんの少しの気遣いで、健康を保てますよ。