
お子さんがいる家庭では、春休み真っ最中ですね。長期の休みがあると「苦手な学習をさせたい」と考えがち。そのため、「宿題やったの?」と怒っては後悔している方もいるかもしれませんね。今回は、長期の休みを親子で楽しめるために、私が試して子供の学習意欲が高まった方法についてご紹介します。
暗記よりも大事なこと
私もかつては「宿題しなさい!」とついつい急かしてばかりでした。しかし、今は言いません。
理由は、2つ。
怒って宿題をしたとしても、自発的ではないため続かない。そして、子供たちにとっては「怒られた」という印象しか残らないからです。
私の子供たちは、苦手さはいろいろありますが、特にかけ算は苦手です。息子のときはかけ算の九九を覚えるのに一苦労しました。
私の子供の頃もでしたが、とにかく『九九を覚える』ということしか頭にありませんでした。しかし、必要なことは覚えることではありません。
本当に必要なことは、考え方と使い方です。
また、子供たちの学びにくさによって知ったのですが、海外では計算の考え方を学び、実際の計算は電卓などを使用しています。
小学校で『かけ算の九九のテスト』がありますが、覚えていなくても、どうしてそうなるのか?という考え方を身につける方が、実はとても大事だということです。
子供の好きなことで試してみよう!
そこで、私が子供たちに楽しく学べるように始めたのは、大好きなことで計算の仕組みを身につけることです。
私の子供たちはお菓子が大好きです。そのため、「自分だけ少ないのは嫌だ」と、小さい頃はよくケンカになっていました。
そこで考えたのが、お菓子を分けるときに算数の学習を必然的に取り入れることです。
「かけ算の勉強だよ」とは言わず、自然に気づいたら学習ができているという流れを作ります。
例えば、10個クッキーが入った箱を準備したとします。「家族3人で分けるときは、1人何個ずつに食べれるかなぁ?」と話しながら実際に一緒にやってみます。3人だとあまりが1つでますので、かけ算や割り算の仕組みを体験できるのです。
これを、お菓子だけではなく、日常生活の中で繰り返し続けました。
その結果、かけ算で嫌な思い出があった息子も、ドリルなどをやりたがらない娘も、仕組みが理解できたことで計算やドリルに少しずつチャレンジできるようになっています。
うれしい副作用
計算ができるようになるために好きなもので始めたことでしたが、意外な副作用もありました。
実は、娘は小さい頃、自分の物を人に分けられませんでした。よくアニメでみる「お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの」というタイプ。
小さい頃は、本当に困りましたが、計算が楽しくできるように始めたことが、気づくと自分のものを誰かに分けられるようになっていました。
また、ドリルなどにも興味を示し、かけ算の九九も自分から学んでいます。好きなことから入ることで、必要だと自分で感じられれば、勝手に学び出すのだということを実感しています。
春休みが憂鬱と感じているママも、笑顔で春休みを過ごすために、まずは子供が好きなことで楽しんでください。