子供が「卒業式に出たくない」!そんなときに効果的な対応とは?
3月も中旬になり、卒業式シーズンになりました。すでに卒業式が終わっているお子さんや、これからのお子さんもいるでしょう。もしかしたら「卒業式に出たくない」とお子さんのことで悩んでいるお母さんもいるかもしれません。今回は、不登校の子供たちの卒業式への思いや、実際に私の息子の体験談をご紹介します。「何が1番子供にとって大切なのか」参考にしていただければと思います。
卒業式に出たくない子供の本音
卒業式シーズンになると、お子さんの晴れ姿に今までの思いがこみ上げてくるお母さんが多いかもしれません。
しかし、子供の立場から考えると、みんなが卒業式に参加したくてしているかというと、そうではないでしょう。特に、不登校の子どもたちは、「卒業式」に対して複雑な気持ちでいます。
ここで、子どもたちの気持ちがわかる記事をご紹介します。
不登校の6割が卒業式「出席」 絶賛されたある小学校の神対応とは?〈dot.〉
こちらの記事を読んでいただくと、不登校の子供たちにとって、卒業式への複雑な思いを知ることができます。
また、タイトルのように、絶賛された神対応ができる学校もあるのです。
では、具体的にはどういった対応が好ましいのでしょうか?
選択肢があることで起きたこと
ここからは、私の息子のことをご紹介します。なぜなら、先ほどご紹介した神対応が、私の息子にも起きたからです。
息子も同じように卒業式の参加は、とても悩みました。どうしても学校からはみんなと同じ卒業式を提案されます。当時、学校に少しずつ溶け込んでいたのですが、卒業式を目前にして、トラブルがありました。
このトラブルにより、「学校も卒業式も出ない」となり悔し涙を流していたのです。そんな息子へ、専門家の先生や臨床心理士の先生のアドバイスは、
「小学校への区切りをつけよう」
「息子くんは卒業式に出たい気持ちがあるから、どんな卒業式だったら出ることができるのかを聞いてみよう」
でした。
息子くんは、「校長室で自分が大丈夫だと感じる先生と一緒に卒業式をしたい」と教えてくれました。
そして、「トラブルがあった先生がいると学校も卒業式も出たくない」と言うのですが、その先生だけ出ないでくださいと私から学校に伝えるまで、勇気がいりました。
しかし、専門家の先生方々から「息子くんに必要なことだから、学校も理解してくれる」と背中を押され、管理職の先生に伝えたのでした。
一瞬驚かれましたが、理解ある管理職の先生だったため、希望通りの卒業式ができ、息子にとって笑顔の卒業式になりました。
未来の一歩に繋げるために
息子にとって、「選択できたこと」そして「自分の気持ちを受け入れる先生がいたこと」は、とても大きなことでした。
その証拠に、先生への恐怖感は少しずつ薄れていき、現在は、限られた時間ではありますが中学校の担任の先生との授業を楽しみにしています。
また、自分が作る作品を家族以外に見せられなかったのですが、現在は、先生に見てもらえることをとても喜んでいます。
つまり、子どもがどんな選択をしても、大人がその選択を応援することで、時間がかかっても一歩ずつ前進していくということです。
また、自分で考え決めることは、大人になったときに必要なスキルではないでしょうか。
大人の「あとで振り返ったら後悔するかも」という勝手な思い込みよりも、子どもが自分で決めることの方がとても大切です。
もし、今、卒業式の参加が難しそうだと悩んでいるのであれば、一度「大人の思いだけではないか?」と振り返ってみてください。
きっと、子どもにとって必要なことが何か、見えてくると思います。
この記事を書いた人:Yukiyo Takahashi
webデザインコース卒業生の高橋幸代です。2人の不登校の子供達と自分達にあった生活をするため、公務員から在宅ワーカーへキャリアチェンジしました。私のミッションは、『ICTを使えば時間と場所に関係なく、学びも仕事もできることを発信すること』です。 『在宅ワーク知恵袋』では、私と子供達の生活の中で、日々、試行錯誤しながら気づいたことも発信していきます!